創作脚本の部屋へ 作 おじょー。 潤色 ごのい
【キャスト】（女13）
斉藤加奈
サ エ
榎本っちゃん
図書委員
先 生
委員長
普通じゃない人たち
ひかり
大沢さん
ヒーロー
ずぼら
ドジ子
図書館利用者
『普通じゃない日』
ここは図書室。何組かの書棚と閲覧机。カウンターが見える。カウンターには図書委員さんが
いて、静かに本を読んでいる。「図書室ではお静かに」の張り紙。何人かの先客がいて読書中。
一人の少女が上手から本を抱えてやってくる。入口の前で立ち止まり、制服を正すと中に入った。
加奈 これ、返却お願いします。
図書委員 はい。
本を返却してる最中もキョロキョロ。目線が奥の席の方で止まる。窓際の奥から二番目の席。
加奈 あっ
軽く会釈する。ふふ。ちょっとにやける。
図書委員 あの。
加奈 はい。
図書委員 これと、これ、返却期間過ぎてますね。
加奈 すいません。
図書委員 貸出期間は二週間です。他の利用者の方が待っているかも知れませんので、必ず期限内に返却してください。
加奈 でも、過ぎてるっていってもたった二日…
図書委員 はい？
加奈 明日は必ず持っていこうって机の上に出してそのまま忘れて来るって、ありません？
図書委員 ありません。
加奈 そりゃ、あなたは無いかも知れませんけど、私はよく…
図書委員 あなたにはよくあることかも知れませんが、私には有り得ません。
加奈 絶対？
図書委員 絶対に。
加奈 …気を付けます。
図書委員 そうしてください。
ぎらりと加奈をにらみつける図書委員さん。
加奈 あのぉ、もういいですか？
図書委員 返却手続き中です。しばらくお待ちください。
加奈 はい。
怖〜い。加奈は図書委員さんにばれないように背中を向けて声を出さずにそう言った。
そんな加奈を遠くで見ている窓際奥から二番目の彼。確かに彼の口元はこう言っていた。
加奈 ド・ン・マ・イ・？ あ、ドンマイ！
図書委員 何がドンマイですか？
加奈 いえ、何も。
図書委員 Don't Mindなんて英語、そもそも文法的におかしいです。それを言うならNever Mind。
加奈 勉強になります。
図書委員 いや、この場合むしろ気にしていただきたいです。Be more careful。貸出期間は…
加奈 二週間ですね。以後気を付けます。
きら〜ん。セリフを取られた図書委員さんのメガネが冷たく光った。
図書委員 そうしてください。返却完了しましたので、本は元の場所に戻しておいて下さい。
加奈 はい。
先客が本棚に本を戻して出て行った。返却手続きを終えるた加奈は、窓際を気にしつつ、
空いた席に荷物を置いて本棚に本を戻すと、一冊の本を手にし席に戻る。本を開く。
加奈 昔々あるところに、一人の少女がいました。名前は、
照明が変化し、下手から女の子が出てくる。本に集中し始めた加奈は気付かない。
ひかり ひかりです。
加奈 ひかりはそれなりに楽しい日々を過ごしていました。
ひかり 休み時間に友達とだべるのとか、部活の前に菓子パンつまみ食いするのとか、今日はどの入浴剤入れよっかなーって
考えるのとか。
加奈 そういうの結構好きでした。でも、ときどき思うんです。
ひかり、加奈 ふつうだなーって。
ひかり だからって特に変えようとも思わなくて、
加奈 変える努力もしなくて。
ひかり でも、ふつうだなーって。
加奈 でも、もし、
ひかり もし、
加奈 ある日突然普通じゃないのがぶっ飛んできて、
ヒーロー ぶーーーーーーん、ききーーーー、
加奈 えっ（本を二度見）
ヒーロー 宇宙の平和はうちが守るで！
ひかり お願い。巨大な隕石が地球に迫ってるの。
ヒーロー それは一大事だ。仲間を呼ばなくちゃ。応答せよ、応答せよ。
加奈 あの、図書館でうるさくすると怒られますよ。
ヒーロー 心配ない、お嬢さん。地球にはもうすぐ静かな平和がやってくる。
普通じゃないのが次々に出て来る。
ずぼら そんなもん、隕石なんか来るかいな。
ひかり 応答だ！
大沢さん ２０１３年２月１５日、直径１７ｍの小惑星が大気圏に突入した。
ドジ子 １７ｍの小学生？
ヒーロー 出たな、巨大小学生。
ずぼら お母ちゃーん、お茶―
大沢さん 強い閃光を放ちながら落下する小学生がウラル山脈一帯で観測された。
ドジ子 お茶くらい自分でしんかいな。
ひかり 普通じゃないもんがごちゃ混ぜになって。
ヒーロー ぶーん、とうっ
ドジ子 いや〜〜っ
ヒーローとぶつかりそうになったドジ子はバランスをくずし、持ってた紙コップがずぼらの
頭上にハラリ。
ドジ子 あんた！ 何すんのな。
ずぼら 熱っっつつううう〜
ドジ子 ひいいい、すいませぇーーん
大沢さん おお、この現象は百に一度という極めて珍しい現象だ。
ヒーロー これで地球は救われた。
ひかり そんでそんで今日が普通じゃない日になったら、それもまたいいなーって
ひかりは机の上にあった紙を加奈の前でひらひらさせる。
加奈 あっ
そのままひらひらしながら上手に向かう。
ヒーロー さらばだ。
大沢さん 隕石はチェリャビンスク隕石と正式に登録された。
ずぼら 待て、コラ。
ドジ子 小学生、どこ行ったんや？
普通じゃない人たちもそれぞれの書棚へとはけていく。加奈は紙を追いかようと立ち上がった。
上手からサエが来る。
サエ ごめん、お待たせ。
加奈 （割）あ、サエ！ ちょ、それ取って。
サエ え、これ？
サエ、空中でひかりがひらひらさせている紙をキャッチ。ひかりはそのままはけて行った。
サエ っしゃぁ〜！
加奈 ナイスキャッチ！
図書委員 ちょっと！
サエ お？
見ると図書委員さんが二人をにらんでいる。
加奈 すいませ〜ん。
図書委員 （カウンターにあってある張り紙をバンバンする。）
サエ （歩み寄って）こわ。
加奈 さっきも注意されたばっかりやったから。それ、ありがとね。
サエ ああこれ、なんのやつ？ あ、STか。
加奈 さっき返ってきてん。
サエ これ何点合格やったっけ？
加奈 ２８点
サエ ギリっギリやん。はい。
加奈 受かったらいいんです。
サエからSTの紙を受け取って鞄にしまう。帰る準備。
加奈 ずっと委員会やってたん？
サエ もーほんま。三十分で終わる言うてたのに、なっかなか終わらへんねんもん
加奈 文化祭のあれか。
サエ うん。
加奈 文化委員も大変やな。
サエ 文化祭のこと完全に忘れててん。あーーーもう。
加奈 はは、ドンマイ。ちゃうわ、ネバーマインドっていうねんで。
加奈は読んでいた本を受付に持っていく。
加奈 これ、貸し出しお願いします。
サエ 何借りんの？
のぞきこむサエ。
サエ 「いつものところで。」 どんな話なん？
加奈 まだ最初の方しか読んでない。あ、今日コンビニ寄っていい？ アイス食べたい
サエ アイス！？
加奈 アイス。
サエ 行こう、すぐ行こう。ああ、アイス is はぴねす
加奈 あ、ちょっと待って、本。
図書委員 期限は二週間です。
加奈 はい。今度は必ず。
図書委員 そうしてください。
サエ 加奈、はよ行くで！
加奈 も〜急に元気なったなぁ。
加奈は振り返り彼に目で挨拶し、サエを追う。図書委員さんはうるせぇ奴らがやっと
いなくなってちょっとホッとする。
『BANANA』
キーンコーンカーンコーン。場面転換は鮮やかに。図書室カウンターは教卓に、閲覧机は
教室の机に、そして４本の書棚は教室の柱へと姿を変えていく。
サエ 榎本っちゃーーーん、ちょちょ、さっき間違えてまた４組入ってもうた。
榎本 また？！
サエ も〜めっちゃ恥ずかしい。
榎本 そろそろ慣れーや
サエ いやぁ、多分もうクセやねん。
加奈がダッシュで入ってくる。
榎本 あー加奈…？
自分の席に座る加奈。尋常じゃない鼻息。
榎本 加奈どうしたん？
サエ さぁ。鼻息やばいな。
榎本 うん
加奈、止まる。にやって笑う。
サエ きも。
キャーって照れたり、険しい顔になったり、足バタバタしたり、百面相状態。
榎本 あの子、どうしたんや。
サエ 多分、どっかネジはずれたんちゃうかな。
榎本 うん
また止まる。
榎本 今度はなんや。
ガサッて鞄からバナナを取り出す。榎本っちゃんとサエ、驚く。
榎本 バナナ出てきたで！
サエ おん。
むく。食べる。
サエ あ、食った。
榎本 食ったな。
サエ うん、食ってる、めっちゃ食ってる。
榎本 なんやろ…豪快、やな。
サエ サルやん。
加奈、バッて榎本っちゃんとサエの方をむく。
榎本、サエ （ハッてなって物陰に隠れる）
サエ （小声で）サルって言ったん聞こえたんかな
加奈、また食べ出す。
サエ も〜こわい〜〜〜
加奈、食べ終わって、とりあえず落ち着く。
加奈 フゥ。
榎本 （小声）加奈〜
加奈 ん？ なに？
榎本 いやぁ…やっぱなんもない。次の授業なんやっけ
加奈 選択ちゃう？
サエ あ、サエ音楽やん！ やばっ移動〜〜〜〜〜〜
サエ、教科書とリコーダー持ってダッシュ。
加奈 わたしらも４組移動せなね。
榎本 うん
教科書とかの準備をする２人。
榎本 加奈
加奈 ん？
榎本 いや、さ。
加奈 なによ。
榎本 別に嫌やったら言わんでいいねんけどな…なんかあったん？
加奈 え…
榎本 いや、別にいいねんで、言わんでも。
加奈 （割）なんでわかったん。
間
榎本 え、
加奈 いやぁ〜やっぱ親友ってすごいわ。ホンマに心通じるんやな。
榎本 いやいやいやいやわかるやろ。
加奈 いやいやいやいや。
榎本 いやいやいやいや、明らかおかしいもん。
加奈 うそやん。
榎本 いや、うそやんちゃうし。鼻息すごいし、笑い方不気味やし、バナナ食ってるし。
加奈 え、バナナ食ってた？
榎本 食ってたやん。
加奈 うそおーん。
榎本 何があったん。
加奈 …誰にも言わへん？。
榎本 言わへんよ。
加奈 うん、榎本っちゃんの口の堅さはうちがよー知ってる。
榎本 せやろ。で、どうしたん？
加奈 実はな、
榎本 うん。
加奈 わたしな。
榎本 うん。
加奈 （時計見て）あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！
榎本 っ、びっくりしたぁー
加奈 時間やばい。
榎本 うわ。
加奈 あーまた後で話すわ。
榎本 うん、後で聞くわ。
加奈 待って、ノート。
加奈、どたばた。カバンの中からノートを出すついでに、邪魔だったあの本が机の上に
取り出された。「いつものところで。」
榎本 もーはやく。
加奈 ごめんごめん、はい行こっ。
二人は教室を出て行った。
『運命の出会い』
ひかりが現れ、加奈の机にある本を開くと普通じゃない人たちが現れる。それぞれ暑さを
感じてる。
ひかり それは、夏の様に暑い日でした。
ずぼら あづ〜〜〜〜〜〜〜
大沢さん エルニーニョ現象は温暖多雨な春をもたらします（雲の観察）
ずぼら あんたヒーローやろ。なんとかしーや。
ヒーロー 充電不足で動けません。
ずぼら 暑くて暑くて。
ヒーロー 今にも溶けてしまいそうな。
ひかり ゛あ゛い゛す〜〜〜〜〜〜
大沢さん そんな春の日。
ドジ子 氷枕いります？
ヒーロー いる！ くわ〜〜〜冷たっ。ありがとう
ドジ子 いいえ。（氷枕を頭にのせて）ふーーー
ずぼら もうろうとした意識の中で、
ヒーロー よっしゃーーー充電完了！！ とうっ
ひかり うわっ（ヒーローとぶつかる）
ドジ子 誰かとぶつかった。
ひかり す、すいません。
四人 大丈夫ですか。
ずぼら、ドジ子、大沢さん、ヒーロー、一斉にひかりに手を差し伸べる。
大沢さん 目の前に差し出されたその手。
ひかり 顔をあげると、そこには一人の。
ヒーロー ヒーローHOOOOOOOOOO♪
ひかり じゃなくて、いや、ある意味ヒーローかも。この変わり映えのしない、
ずぼら ただただ普通の、
ドジ子 平和な今日を、
ひかり 普通じゃない日に変えてくれる、わたしのヒーローが立っていました。
大沢さん 図書室、窓際、奥から二番目。
ずぼら すらりと伸びた背筋と涼しい目。
ドジ子 ドジな私に掛けてくれたドンマイの一言。
ひかり それは声には出さないけれど、優しさにあふれていました。
ずぼら その彼が今、目の前に立っている。
大沢さん 正確には目の前で微笑んでいる。
ひかり これは運命なのか、遂に来たのか？！ わたしの青春！！！！！
ヒーロー 運命HOOOOOOOOOOOOO♪
ずぼら お前うるさい。
ヒーロー …フゥっ♪
加奈 やっぱ運命かなぁ。ぐふっ。
廊下から加奈の声。ひかりが本を閉じると普通じゃない人たちそれぞれにはけていく。
加奈と榎本っちゃんが教室に戻ってくる。
榎本 運命ねぇ。
加奈 だって本探してて「あっ」てなる展開、もうこれ運命の出会いの定番やん。
榎本 それは食パン加えて四つ角でぶつかるぐらいすごい。
加奈 やろ？ 転校生がたまたま家となりってぐらいすごい。
榎本 その人ってうちの学年なん？
加奈 多分。ヘップの色一緒やったし。
榎本 え、誰やろ
加奈 名前知らんねんけどな。
榎本 それこそヘップ見たらいいんちゃう？
加奈 あのヘップの文字見んの結構むずない？ 割と近寄らないと見えへんやん。
榎本 もっかいこけてみるとか。はい。
加奈 あ、（こける）
榎本 素早くヘップの文字を読む。
加奈 エノモトアヤコ。
榎本 正解！
加奈 怪しさ抜群やん。
榎本 あー、せやなぁ。
加奈 うん？
榎本 あっ、図書委員さんに聞けばいいやん！ 貸し出しカードの名前、いつも見てるやろ。
加奈 え、ええ、そんなんようせん。
榎本 勇気を出せ、加奈。
加奈 無理。それに図書委員さん、ちょっと怖いし。
榎本 いいのか？ 普通な毎日にもう一度戻ってしまってもいいのか？
加奈 それは…、
サエ ただいまー
サエも音楽から戻ってくる。
榎本 あ、おかえりー
サエ なぁ、アルトリコーダー難しすぎてできへん
加奈 リコーダーやってんの？
榎本 うち、それできんで。
サエ うそーこれ指めっちゃややこない？
榎本 出来る。勇気さえあれば。な、加奈。
加奈 う〜ん。
サエ 勇気？
クラスのみんなもぞくぞく帰ってくる。
先生 はいはい、席座ってね。えー連絡はー、特にないね、はい。じゃあいつものやつ、行きましょう。今日のぉ〜
全員 ちょっとええ話しのコーナー。
先生 ありがとうね。え〜山月記に「人生は何事かを成すにはあまりに短いが、何かを成さぬにはあまりに長い」とあります。
これを聞いてみんなは何を感じま・し・た・か、ずぼら。
すぼら 何もしない日はゆっくり寝れるなぁ、と。
先生 はい、違う。そういうことではないなぁ。
ずぼら はい。
先生 じゃ、ヒーロー。
ヒーロー 毎週毎週悪者と戦うヒーローは、きっと過労で早死にするんだろうなって。
先生 はい、聞いた奴が悪かった。人生短いってそういうことでも無いんだな。次、ドジ子。
ドジ子 きっと私はぐずぐずしている間にどんどん時間ばかり経って、おばあさんになって、何も出来ないまま死んでいくんだなって。
先生 はい、こいつも違う。ネガティブすぎる。言葉の一面だけに縛られてはいけないな。よく聞きなさい。「人生は何事かを成すには
あまりに短いが、何かを成さぬにはあまりに長い」これセットだから。
大沢さん 先生、時間は誰にとっても共通だと思います。相対性理論によると光の速さで進む場合は時間軸がいがむとありますが…。
先生 はい、お前黙れ。全然違う。私の伝えたいこと、そこじゃない〜。次、榎本。
榎本 女の子は勇気を持つべきだと思いました。
加奈 榎本っちゃん…。
先生はつかつかと榎本っちゃんに近づく。そして、ハグ。
榎本 先生、く、苦しい。
＆リリース。
先生 勇気。良い言葉です。それでこそ、今日のちょっとええ話、やったかいがあるというものです。あ、明日保護者会の紙、締め切り
やから忘れんようにね。じゃあ、委員長さん挨拶。
委員長 きりーつ、礼、
全員 ありがとうございました。
みんな教室から出て行ったり、柱の陰に潜んだり。
サエ 加奈かえろー
加奈 ごめん、今日ちょっと用事あるから先帰っといて。
サエ え。うん、わかった。榎本っちゃんは？
榎本 ん？
サエ 帰ろ。
榎本 加奈は？
サエ なんか用事あるから先帰っといてって。
加奈 うん。勇気。
榎本っちゃんにめくばせ。
ひかり 勇気、ありがと。
榎本 あーそっか。わかった。ほんじゃサエ帰ろっか。
サエ うん。加奈バイバーイ
榎本 （口パクで「ファイト」）
みんな２人が帰ると加奈も教室を出た。
『彼との文通』
図書室へ場面転換。柱は書棚に、教卓は貸し出しカウンターに、生徒机は閲覧机に変化する。
ひかりと普通じゃない人たちが現れる。
ドジ子 ひかりはよく、その運命の場所に訪れました。
ずぼら 彼もまた、その運命の場所を訪れました。
大沢さん 向こうの窓際、奥から二番目の席。
ドジ子 いつしか向こうの窓際、奥から四番目の席が私の指定席。
大沢さん そして時折、合言葉を唱えるのです。
ひかり やーま。
ヒーロー かーわ。
笑い合う二人。
大沢さん ２人だけの、秘密の合言葉。また明日。
五人 いつものところで。
笑いあう５人。図書室に来る加奈。奥の席に見つけて、軽く会釈。
加奈 （小声で）あの…
つづく…
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