2005部活動の記録　

伊丹西演劇部との活動の記録です。2001年度から順を追ってここに記録を残していきます。なんやかんやと人は集まっています。人が集まれば何かが起こります。静かだった稽古場からおきる風は何を動かし何をなすのでしょうね。

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	■05.06.17(金)〜18(土) 西高祭『桜井家の掟』作：阿部順 　02年8月9 〜11日に神奈川県グリーンホール相模大野で行われた第26回全国大会で薬園台高校によって上演されたこの作品。この年だけ見に行けなかった僕としても気になる台本だったのです。ヤンキーの次女を果たして誰が演じられるのか…。奴しかいない！
【１年生と３年生】 　今年は新入部員が男子2名、女子6名とまずまずのスタート。ハイプロから帰った4人も稽古に加わり活気ある練習です。キャスティングでは大人数を舞台に上げるためダブルキャストが決定。次女はヤンキーとはほど遠い食料調達係のヒミコに。演出の淡ちゃんは頭を抱えながらも稽古を勧めます。		【社会科教室バージョンUP】 　台本に指定された窓が社会科教室に付きました。お陰で9尺のパネルが教室前面を覆うことに。かつて無いスケールです。窓が出来たら明かりがないわけにはいかなくなり、ついに応援部隊で岡田さんまで投入。こんな文化祭は見たことないぞ〜。それでもフェーダーが握れることになったまっちは大喜び。
	【最大のピンチ？】 　公演はかつてない仕上がり。しかしそれは来るべき最大のピンチの前触れに過ぎなかったのです。引退する3年男子の栗、パト、もっくんはいいとして、せっかく入った1年生の男子2名が「今日で辞めます。」おまけに唯一の2年男子ハロ、「一人では自信がありません。」　ショック！西高から男が消えた!?　続く

	■05.8/3〜4　合宿 　二年目を迎えた淡路合宿。女ばかりの旅となりました。第一関門は無事に淡路の岩屋港へたどり着けるか。港で手を振る私とＩ塚先生の元へ無事たどり着いたのは30分遅れでしたが。		【舞監辞めます】 　去年はここでマイスター検定のためにひたすら平台を並べたもの。経験のない一年生のために再挑戦するもこれが難しい。落ち込むミカンはついに「舞監辞めます」だって。おいおい。
		【小品発表】 　合宿のメインは３班に分かれた小品発表。音響、照明も付くとあって短い時間はあっという間に打合せときっかけ稽古に消えます。ムキになっての上演会。
	【超うるさい】 　黙ってる子もいるはずなのに全体として超うるさい。これが今の伊丹西。犯人は誰？　それでも何か作る上での最低限のルールみたいなものが感じられるから面白い。役割と負けず嫌いと魂と。		【漂着者１名】 　合宿二日目の朝、民宿前の宿屋に打ち上げられた見慣れた男。お泊まりはダメだけどどうしても来たかったんだって。もちろん昼から小品の審査員としてお仕事です。ギャラは唐揚げ弁当。

	■05.08.05(金)〜07(日) ﾜｰｸｼｮｯﾌﾟ 　合宿から帰った翌日。僕らは伊丹のAIホールへ。ホームグラウンドです。今年の講師は小原延之さん。去年のはっちさんとは色も形も味までも違います。淡々としていながらリーダーさんたちが上手くみんなを盛り立ててくれるから、講師が変わってもみんな安心して参加できるんでしょうね。
【劇作法重視】 　最初に戯曲の構造に関する話。三幕構成という一般的な構造を紹介してもらいました。ｾｯﾄｱｯﾌﾟとﾍﾟｲｵﾌは話題提示と解決。一度提示しておけば、伏線にもｽﾊﾟｲﾗﾙ構造にもできるなあって勉強。 　ｱｸﾄ1〜3の間にはそれぞれﾀｰﾆﾝｸﾞ・ﾎﾟｲﾝﾄがあり、ﾂｲｽﾄひねりやﾘﾊﾞｰｻﾙ逆転がある。具体的には決意、ピンチ、悪い知らせと良い知らせなど。		【上演の成果】 　初日の午前中に構造にあてはめる要素を班で決定。午後には即興で演じちゃうという超スピード展開にちょっとびっくりしました。だって去年までだったら二日目でやっとたどり着く内容ですもの。ただその後台本に起こして文字にとらわれ失速？開放形WSでかかるターボがかからなかったのも事実難しい！それでも上演では立派に合格点？
	【やる気出てきたみたい】 　終了後、講師の小原さんから「短い上にいろいろな要素を盛り込んだせいで、どの班も解決方法が安直すぎたのでは。外から降ってわいたような解決法ではなく、心の中や人物の関係性から回答を生み出せる底力を期待しています。」というメッセージを頂きました。同感かつやる気出てきたみたいですよ。

	■コンクール参加作品 『かなりヤバい？』 　　　　　　　　　　作：五ノ井幹也 　１年ぶりの五ノ井作品。相変わらず男無し。作品は舞台の外側へ男の存在を感じさせる工夫に溢れている。顧問は姿を現さず、唯一の男子部員は公演二日前に謹慎に突入という設定。女たちの苦悩と葛藤とは。ｵﾝﾗｲﾝﾊﾟﾝﾌ→
【人事異動？】 　男無しに加え、主力２年の体調不良騒動に台本制作時期から翻弄されます。これだけ部員がいるのに役者が足らねぇ。ちょっと待て、何で音照が２人ずつもいるんだ？　各１人でいいじゃん！ってことで極めて本人的には殴られるなど不本意でしょうが、まっちを役者投入。おまけに１年ぺっぺは演出へ。この人事異動、結構イケてます。		【ノーミス通し】 　転勤以来恐ろしくて口には出来なかった練習法。それがノーミス通し。だって公演ギリギリまでセリフ入れるかどうか、演出のダメをこなせるかどうか、すべて一杯×２だったもので…。今年はついにやりました。前半後半に分けたのはせめてもの救いでしたが、正の数だけ通しを仕切り直したということ。お疲れ様でした。
	【どきワク】 　緊張って面白い。例えばスタッフ打合会。初めて臨む一年生のドキドキは見ていても面白いしとっても可愛かったりする。新鮮なのである。こんな彼女たちはきっと今しか見れないんだろうなと思うと応援せざるを得ないのである。緊張もせず感動もせず今を過ごす高校生がいるとすれば、もったいないよと言いたくなるのである。お節介だけどね。
【楽しい！】 　阪神初日は裏方当番。他校の上演、講評、位置決めを見てリアル感は一挙にアップ。終わってからのミーティングはいろんなパートからこうしたらいいという意見が出ました。みんなで一つのことに集中する充実感、一体感みたいなものは去年も見え始めていたけれどやっと…。チームが出来るのに５年かかりました。楽しいんだなぁこの感覚。		【上演の様子】 　ゆるいを10回講評で言われました。ビデオ見た部員たちもしっかり自覚。他の学校のメインの役者さんと比べればみんな勝てる気にはなりません。それでも嘘をつかず、リアルさと質感にこだわって見えない部員を舞台上に作り上げることは出来たかも。集まるだけでチームではありません。仕事して笑えるのがホントのチーム。県大会へ！

	【4年ぶりの明石西部】 　転勤初年度、将軍たちと『なんや屋上！』でお邪魔した明石西部。前の公園は相変わらず魅力的ではありましたが、劇場に着く前から公園に寄り道する部員は無し。ただし空き時間にはお子ちゃま中心に公園に出動する。部長が宙づりタイヤの上でキャーキャー言ってるクラブはウチぐらいかなぁ。
【演出変更二ヶ所】 　ゆるい対策はビデオを見て各自感じた所を中心に。エリザなどB4わら半紙裏いっぱいに直したい点が埋まります。演出的には笑いに頼れない分後半代役騒動に翻弄される奈月にスポットを当てる作戦に。着替えで全員一時停止、教室を飛び出すところ前後を再調整。火曜日一日を精一杯使いました。		【着信履歴6件】 　公演前日、事態は進行していました。着信履歴が6件。キャストの蜜柑が緊急入院という知らせ。気付いたのは朝。公演当日出演者入院対策本部です。静香役を文月にチェンジ。１時間半の練習で舞台へ。「文月が静香やということ、出ているみんなが疑ったらアカン」という教えは徹底されます。緊迫感Max。
	【上演の様子】 　観客数30人程度、この劇場で笑いを取るのは不可能に近いワザ。それにも負けず阪神よりぴしっとした舞台が進みます。代役の文月も遠くから見る限りとちり無く演技を終えました。上演終了後、多くの方からお褒めの言葉も頂けました。近畿には？あと少し早い気がしたのも事実。でも見えてきたのも事実。

	■05.12.17(土)合評会 　合評会に行ってきました。他の学校に対する講評とかしっかり言える人ということで希望を取った時、立候補したのがエリザと小町。エリザは信用できそう、小町もセンスあるしと思っていたら小町緊張でほとんど喋れず。オマケに春期のくじ引きで最も引きたくなかった初日を引き落ち込む…。あのぉぉぉ〜。
■06.12.22(木)男子部員確保 　6月に自主引退した某男子部員が、大会で昔の仲間達の勇姿を客席で見て後悔のつぶやきを残してからはや一月。稽古場に長身で甘いマスクの腰を痛めた元バスケ部員はやって来たのでした…。よっしゃぁ〜、ごのい再生工場？稼働。いやいや、これでおもろくなってきましたで〜。（右上へ）	どんな人かは次回公演をお楽しみに	■06.01.03(火)恒例初詣 　今年もめでたく大人数で行ってきました。思えば2年前の悲惨でむさ苦しい初詣は何だったんでしょうね…。ま、あれはあれで味があっていいか。僕は二度と清荒神さんには行くことはないでしょう。詳しくはブログで。

	■AIフェス･春期参加作品 　『MOVE』　作：宮沢裕司 　 　既成台本で臨んだ春の大会。役作りの必要性にみんなが苦労し稽古場の空気も停滞気味。それでも毎日稽古は前進し続けます。果たして迎え撃つ県西へ県大会のリベンジは果たせるのか？　そして初舞台、太子の活躍は？FM伊丹にも出演。
【よみがえる稽古場】 　結局役者が盛り上げてくれないと稽古場は活気付かない。ヒミコの狂気の顔芸に、徳ちゃんの親父キャラに、エリザの雄叫びに、小町の登場に、少しずつ芝居は命を吹き込まれていきます。新入り太子も腹式呼吸だとか、西村雅彦のビデオ研究とか、練習終了後の運動場発声など猛練習。		【春期はキャンプ？】 　スタッフ任せのAIフェスと違って、春期は全てを自分たちで。旅館とキャンプほどの違いです。一番ピンチは25分間の場あたり。詳しく説明せずに突入したので見事に立ちすくみ。おまけにいつの間にか平台が持てなくなっているじゃありませんか。腕じゃない、腰なんだ。頼りのいのこ、撃沈。尼北見て勉強。
	【結果と実態】 　5年ぶりのAI･HALL大賞。一度諦めていただけに嬉しかった。役者が一定レベル以上で巧かった、単純に面白かったなんて言われてましたが、上演に向け高まっていく非常事態を表現できなかったのも事実。スタッフ面では三歩、まっち以外のメンバーの自力不足が露見。夏に向け全員態勢で再修行です。

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