2008部活動の記録　

伊丹西演劇部との活動の記録です。2001年度から順を追ってここに記録を残していきます。チームとしてのスタイルは確立しました。裏方の伝統も伝わっています。自分たちの居場所として大事にされてる演劇部。今年は腹の据わった3年生と妖艶？な1年生の交換トレード。それもありじゃんって感じの2008年の記録です。

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	■08.06.20(金)〜21(土) 西高祭 『カーテンコールで笑いたい』　 　　　　　　　　　　　　作：いっけ　 　オリジナル台本乱立。生き残ったのはいっけ台本。豪快に演劇部モノです。自分たちがどれだけ気持ちよく引退できるか、どれだけ仲間を大切に思っているかを直球勝負。そのくせゴジラもモスラもお茶をこぼした徳先輩も登場します。
【苦悩する演出男】 　今年の新入部員は7名。キャストの関係で女子の役が多く、思い切って2年男子の2名を演出に大抜擢。野獣のような？3年女子を納得させつつ稽古を進めるのは至難の業。果敢に挑戦するも熱が入りすぎて時間を守らなかったり、練習を盛り上げられなかったり、スミスが入院するわでボロボロに。おまけに相手チームも気になります。負けんな青べ。		【公演の様子】 　ゲネで思ったことは「想像したより面白い」　何故だろう。みんなが本気だから？自分たちの実話がふんだんに盛り込まれているから？ダブルキャストのそれぞれが競い合っているから？まだ泣かないって誓い合っているから？その全てがある一点に向かって集結していくからだと思うんです　。その一点って文化祭楽日のカーテンコールなんです。
	【カーテンコールで】 　そして一般公開もカーテンコールへ。バカが究極のバカへ変態し公演は大成功。ただそれは次に迫ったカーテンコールのご挨拶をするためだけに積み上げられたモノだったのかも知れません。こみ上げる涙を必死でこらえたモンタに始まりみんなの感謝のご挨拶。号泣は客席にも伝染したみたい。

			■08.07.07（月） 追いコン 　28回生の追い出しコンパ。メニューはたこ焼き。3年ぶーちゃん先輩にコーラをつぐのは1年まつり。 　 ■08.07.10(木) 性教育講演会 　物々しいタイトルに一瞬全員が退いた。僕ナニすればいいんでしょう？　いや、そこまで要求してないから。
■08.08.05(木)〜06(金)　合宿 　夢の淡路合宿へ。今年はマイスター検定対策がメインです。歴代舞監の先輩には意地でも負けられない甘味の肩にはずしりと重いプレッシャー。ところが音響ボロボロ、照明がたがた。おまけに定式物士も満足に合格出来ない実態に愕然。こ、これは一体どうなっとるんだ！　焦る甘味（スイカ好き）				【涙のワケ】 　練習の結果、10分以上かかっていた舞台設置を4分まで短縮。場当たりに時間をパスします。演出もみじの指示でキッカケ稽古や音合わせ。順調だったのはここまで。機材の操作そのものが怪しいあさきが役者の声をかき消す大音響でBGMを流して全てぶちこわし。悔し涙が苦い合宿でした。
			■08.08.23 AI･HALL WS 　毎年全然違うAI・HALL高校生演劇ワークショップ。今年は劇団アグリー ダックリング池田祐佳理さんと樋口美友喜が講師。。『ふっきれ』という20ページの樋口さん書き下ろしを23名の高校生×2チームで作品作り。メインキャストに多数立候補したけれど、コロスの芝居作りを一番感じたのはもみじだったかも…。
■080827(水) 平成演劇 　ポニーさん不在は数学の呪い。それでも残ったメンバーは高いモチベーションで検定にのぞみます。打合せ士で好調なスタートを切ったと思ったら、もみじチームがあれだけ練習したのに指示系統の乱れで定式物士をロスト。後2秒あったら入れられたつかみが悲しく浮いていました。昼からはメインのマイスター検定。手に汗かいてお弁当。				【戦績様々】　受検検定と合格者 ◆打合せ士　 　準3 ハイジ、カンちゃん、みっちー 　3級 甘味、スミス ◆ 定式物士 　3級 まつり、カンちゃん、みっちー、 　　　ハイジ　 　2級 甘味、式部、すもも、青べぇ ◆ マッスルランキング 　キング　式部
			【祝！マイスター2級合格】 　淡路で流した涙は無駄ではなかった。マイスター検定は順調に進みます。場当たりでは急遽フェーダーを任された1年生の千歳が着実な仕事ぶり。20分間はあっという間に過ぎました。上演では付け足した猿軍団を見てお客さんも大喜び。「こんなんやったらウチらも出たかった」なんて声も。うふ。

	■08.11.07(木) 阪神大会 　今年はもみじ台本『あらま星』　古典で出てきた「あら-まほし」がヒントに。夏後半からうんうんうなって出来上がった台本です。意味は「こう有りたいものだ」という理想を語るときに使ったりするそうですが、現代の高校生が理想を語るとは、とても難しい事なのかも知れません。譲れないモノって何？ OLパンフ
【裏方関係事故多発】 　大道具プランがなかなか上がらない。音響の音集めもやってるんだけどOKが出ない。照明プランって？　ピンチな部署には僕が出動するので、これを白血球と呼んでいます。白血球結構出動。トドメは黄色いペンキの買い出しに出かけたスミスが阪神バスに追突されました。生きててくれてホントよかった（涙）		【キラーパス】 　作者のもみじ。「申し訳ない」が口癖に。台本書いたら全員主役で90分。練習中に立ち位置がころころ変わる。相方の後輩カンちゃんはその度に目を白黒。説明的なアドリブを口走るクセが抜けない。とどのつまりは阪神当日の公演で「被害は？」と聞く場面で「何人だ？」と訳の分からん質問。わざとやってる？
	【上演の様子】 　上演時間との戦いは壮絶。ゲネ直前の通しは63分、セリフを決して粘らず、相手のケツに食らいつく事を意識したゲネは59分50秒。最後の通しは60分を越えたのでそこで強制終了。これで燃えたのが式部。だってラストシーンはとっても大事。ドライブ感満点の59分30秒が現実のモノとなりました。県大会へ！

	■08.11.14(金)県大会 　阪神と違って受けないことが大前提の県大会。客席の反応に励まされてエンジンがかかってくるみんなには辛い戦い。残響に負けない対策は減速ではなく単語の強調。気がつけば阪神比2分短縮の上演時間でした。そこまで飛ばした意識はないのに…。実は客の反応が無いため上演時間が縮んだのです。
【上演終了後の意外】 　わざわざ見に来てくれたO原先生に「2か3か迷う出来やで」と酷評されすっかりへこむ。セリフが聞こえない、装置はパネルで作った方が？ 良いセリフってどれ？ かなり手厳しい。僕としては今更たんぽぽ時代の台本には戻れないんだけれどと思いながら素直に聞く。辛口竹内先生だとどうなることやら。覚悟を決めて講評へ臨む。ところが		【今年は凸凹】 　講評は違った。アンサンブルが取れている。役者がしゃきしゃき動いて気持ちいい。男、女だけのシーンがコントとして成立している。相手のセリフを聞いている。どういう訓練をしているのですか？ という質問まで。去年の審査結果オール3と違って配点は4〜2まで。目に楽しいお芝居でしたって言われてそんな見方もあるのかと再認識。
	【再発見もいろいろ】 　県大会でレオンのお母さんに舞台写真を撮って頂きました。300枚にも及ぶ写真を見てびっくり。どの写真も表情豊かで楽しい。動き回っているはずなのにあまりぶれていない。もちろん撮影が上手なお陰ですが、やってるみんなが本当にお芝居を楽しんでいること、加速度が大きく、発進停止が機敏なことを再発見。これかぁ！　近畿大会へ！

	■08.12.27(土)近畿大会 　思いがけず進むことになった近畿大会。伊丹西初はもちろん、伊丹勢でも初めての近畿進出。一緒になって喜んでくれる人が居るって嬉しいものですね。学校には垂れ幕。AIホールでも話題に。台本WSや高校生の演劇WSなどなど、今まで全てが血となり肉となりの結果ですもの。
		【公開ゲネ実施決定！】 　抽選で40名様を伊丹西高で行われる公開ゲネへご招待。期日は12/21（日）午後。どんなゲネをやってるんだろうか？　練習の雰囲気は？　照明無いのにどうやってゲネしてるの？　などなど見所は人それぞれ。詳しくは阪神合評会で。待ちきれず質問等あれば↓のアドレスまで。ぶっちゃけダメください！
	【作戦様々】 　公開ゲネは大盛況。来てくれた皆様本当にありがとうございました。暖かいアンケートは演劇部の宝です。演技的には出来事とリアクションの間に反応を意識的に入れることで精度アップ。朱里の旅立ちを表現すべく吊り物を依頼。和歌山のスタッフさんもこちらの意図を汲んで協力してくれそうです。

	【暗雲和歌山城？】 　12/24の壮行会を終え夕方和歌山入り。行きたかった和歌山城天守閣は営業時間終了。がっくりしつつリハーサル。劇場が小さく都合の悪いことはサスをフルで点けると明るすぎて白飛び、横の動きも丸見えになること。50%に減光してもらうことを依頼。ワクワク羽衣飛ばしは何とか実現しそう。道具さんに感謝。
【ポニー発病の波紋】 　12/26に再度和歌山入り。ポニーの様子が変。頭痛と喉痛。ラッシュにもまれてさらに発熱。37.8℃。犯罪者確定。事情を話し、劇場近くの月山病院全面協力で明日の出演をもくろむ。点滴投薬うがいのフルコース。即宿舎に隔離。関節筋肉痛がないからインフルエンザではないとの診断。ほっとする。		【みんなでお泊まり達成！】 　9月からの目標、みんなでお泊まり。テンションは高止まり。ただし心は明日の公演に向かっている。立派。夜のミーティングでポニー対策。途中で倒れたら、出てこれなければ。最悪途中で緞帳を降ろす覚悟もさせる。シンとする。ただし5分でまた盛り上がる。それでよし。解熱剤が効いたようで37.1℃。
	【上演の様子】 　翌朝38.2℃。再度月山病院で点滴。上演開始。ポニーの出番は開始35分〜43分の8分だけ。そこまでは全開で進む。客席が暖かく出来もほぼ完璧。遂にポニー登場。声出てる。酸素補給も有効。やり遂げる。みんな本気で万歳三唱。青べぇのセリフで少し泣けた。また一つ新たな伝説が生まれた瞬間。壮大なコント？ だから何か問題でも？

	■09.01.03 初詣 　喪中だったのは棚に上げて初詣。みんなの目が前を向いていると感じた初詣。 ■09.01.21〜27 宿題 　修学旅行中に1年生に出される宿題。今年は2尺1寸開き足予算3000円。道具班みっちぃ苦悩する。出来るか？
■08.03.26(金),28(日)春期･AIﾌｪｽ 　『芯、いろいろ？』 　 　色鉛筆の白色って必要？ 同じ疑問を感じたことがある人は少なくないはず。実は色鉛筆達も同じ事を考えていたのです。物語の始まりはそんな素朴な疑問から。西高演劇部がお送りするファンタジーはそんな手触り。お楽しみに。		【台本決定〜オーディション】 　1/19台本決定。初のハイジ台本。選ばれた人は選ばれたかったクセに責任の大きさに必ずおののく。、1/20オーディションでは演出レオンと悪巧み。キャスト希望を根本からひっくり返す。自分のしたいはまり役は決してそのままさせません。でもこれで見えてきたのは挑戦的な舞台作り。
	【強力な協力者】 　物語の中では色鉛筆の持ち主、花ちゃんとお母さんが声で登場します。また先輩呼んで生録かなって思ってたらハイジ妹（６歳）が自分がやる気で練習しているとか…。お願いしない手はないでしょう。かくしてとある日曜日。小さな声優さんをお迎えしたわけです。一日稽古にも飽きず付き合うスタミナはご立派。
【同じダメもらうな】 　道具チーフにして今回初のキャスティングボード右端なスミス。こう書くと部活がスミス中心に回っているように思われますが小奴が曲者。前日の稽古で付いたプランをすっかり忘れて同じダメもらうものだから演出が悶々。なかなか決まらない道具プランに舞監が悶々。進歩無き者は滅ぶ（西高十戒七番より）。公演日にはどうなりますやら。		【未知との戦い】 　何かと等身大専門みたいに思われてる西高演劇。全然OKです。今しかできない物語を今するのが目標。ところが高校生を色鉛筆に換えるだけでこんなにも物語が遠くに感じるのです。演じる自分たちと物語の接点を全員が見つけられるのか。まさに未知との戦いとなりました。結果は幕〆の瞬間まで見えないワケで。度々謝る作者ハイジ…。
	【春期に負けない！】 　何から何まで自分たちでしなければいけない春期は苦手。過去には毎年のように事件が。必ず誰か泣いてたしなぁ。でも今年は気が付けば誰も泣かず、鬼門の忘れ物も無くクリア。成長したんだ。2級マイスターは伊達ではありません。上演もあっという間。翌日半日でミザンスチェンジの確認。
【色鉛筆の功罪】 　再び賛否両論のお芝居が出来たのかも。目の前の画用紙に見えない白が浮かび上がった瞬間、僕たちは一人で生きちゃいけないんだって気付いてくれたらという演出意図は十分伝わったようです。一方で生々しい中学生や高校生の痛快爽快活け作り的劇に未練があるのもまた事実。市立伊丹が大賞でした。		【第三スパイラル突入？】 　クラブは螺旋状に進化します。ともかく成立するお芝居を現有勢力で作り続けた第一スパイラル。チーム作りにエネルギーを傾けた第二スパイラル。いよいよ第三スパイラルに突入したかもって予感。この先に広がる世界は僕にも未知です。みんなと一歩ずつ開拓。未知の世界へ旅立つ春です。何が見える？

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